亜塩素酸塩と次亜塩素酸ソーダの違いとは

次亜塩素酸ソーダの特徴

次亜塩素酸ソーダは塩素系殺菌剤のひとつで、食品製造の分野で食品添加物殺菌料として用いられています。具体的には「加熱せずに供する野菜の殺菌」「調理器具の殺菌」などが該当します。強い殺菌力を持っており、かつ取り扱いも容易であるため、多くの食品製造現場で活躍しています。

ただ、殺菌力が強い分、使用する際は以下への注意が必要です。

  • 皮膚や粘膜を刺激するため、使用時は手袋を着用する
  • 有毒ガスが発生するため、酸性洗剤と混ぜて使用しない
  • 金属や繊維類に使用すると、酸化作用により腐食させてしまう
  • 熱や光に対して不安定で、保管方法に配慮する必要あり

亜塩素酸塩は何が違う?

亜塩素酸塩は酸素系の酸化剤です。

塩素系との大きな違いは刺激性にあります。酸素系の亜塩素酸塩には刺激性がありません。そのため、作業者はもちろん、ステンレス等の機器も傷めづらいです。また、刺激臭もなく、基本的には無臭です。

使用上の注意点

亜塩素酸塩の安全性は非常に高いですが、それでも使用する際は、最低限の注意すべきことが存在します。ここでは、亜塩素酸塩を主成分に用いるNORIX置き型タイプの注意点をご紹介します。

  • 直射日光が当たる場所で保管しない
  • 錆びやすい金属付近で使用しない
  • 使用中に気分が悪くなったら、すぐに使うのを止め、その空間の空気を入れ替える
  • 目に入った場合は、すぐに大量の水で洗い流す

亜塩素酸塩を用いている製品は、使用上の注意を守っていれば非常に安全です。ただ、腐食作用が小さいとはいえ、ステンレス等の金属があまりに近くにあると、少なからず影響を与えるため、その点は注意が必要です。